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がま腫 がましゅRanula

家庭医学館の解説

がましゅ【がま腫 Ranula】

[どんな病気か]
 舌の裏面におおわれた下あごの内側の部分で、口の中の底にあたる部位を口腔底(こうくうてい)といい、口腔底の両側には、舌下腺(ぜっかせん)があります。がま腫は通常、この部位の左右どちらかにできる、比較的やわらかく、壁の薄い袋状の、痛みのない腫(は)れです。
 表面はなめらかな正常の粘膜(ねんまく)におおわれていて、内部が透きとおり、青みを帯びて見えるのが特徴です。
 大きく腫れると、その部分ががま蛙(がえる)ののどにある袋のように見えることから、がま腫という病名がつきました。
 口腔底の前両側にある舌下腺の唾液(だえき)(つば)が出る管がつまったりして、唾液がたまるため、嚢胞(のうほう)(袋のような腫瘤(しゅりゅう))ができるのです。
 治療としては、従来、内容を取り除いた後、管が再び閉じないようにする手術が行なわれていましたが、現在は舌下腺を摘出することが根治につながると考えられています。

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世界大百科事典 第2版の解説

がましゅ【がま腫 ranula】

口底部,舌の下部にみられる囊腫。ガマ喉頭囊に似ることから名づけられた。外傷などで,唾液腺である舌下腺と顎下腺導管の破れた部分に肉芽組織が形成され,ここに粘液が漏れ出して囊胞ができると考えられている。通常片側に現れるが,まれに正中部に生ずることもある。女性に多く,男性の約3倍に達する。囊胞の内面には上皮被覆がないものが多い。一般に単胞性で,まれに多房性のものもある。症状は,口底部に無痛性で半球状,粘膜をとおして青みがかった色がみられる,軟らかい囊ができ,内部には淡黄色,粘稠性の澄んだ,ときに淡赤色ないしは淡褐色の内容液がある。

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世界大百科事典内のがま腫の言及

【口】より

…動物の消化管の入口で,食物や水を取り入れるところ。
【無脊椎動物の口】
 消化管が発達していない動物では,一般に口も発達していない。原生動物は単細胞性で,消化管も口ももたないが,細胞中に食物を取り込む場所が定まっていて特定の構造が見られるときには,細胞口cytostomeといわれる。海綿動物も消化管をもたない。食物は水とともに体表の無数の小穴から流れ込み,体を貫く小管をへて,中央の胃腔,そして排水口へと流れていく途中で,襟細胞によって捕らえられて取り込まれる。…

※「がま腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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