ガーディナー(読み)がーでぃなー(英語表記)Samuel Rawson Gardiner

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガーディナー」の意味・わかりやすい解説

ガーディナー(John Eliot Gardiner)
がーでぃなー
John Eliot Gardiner
(1943― )

イギリスの指揮者。ドーセットに生まれ、ケンブリッジのキングズ・カレッジで学んだあと、ダートブーランジェドラティハースト師事。1964年ケンブリッジ大学でモンテベルディ合唱団を結成し、さらに4年後にはモンテベルディ管弦楽団、1978年にはイギリス・バロック管弦楽団を組織して各地で演奏会を行い、高い評価を得ている。1983年から1988年まではフランスのリヨン歌劇場の音楽監督としても活躍、オペラの分野での活動も目覚ましいが、とくにバロック音楽の演奏にかけてはもっとも注目すべき指揮者の一人と目されている。また、1990年にはオルケストル・レボリュシオネル・ロマンティクを創設し、古典派ロマン派の音楽の演奏にも力を入れている。

[今谷和徳]


ガーディナー(Sir Alan Henderson Gardiner)
がーでぃなー
Sir Alan Henderson Gardiner
(1879―1963)

イギリスのエジプト学者、言語学者。エジプト学関係の多くの著述ほかに、一般言語学の著書として『The Theory of Speech and Language』(1932、2版1951)がある。言語の社会性を強調し、言語はspeech(談話)とlanguage(言語)に分けられ、speechは個人がある意図をもって他人に影響を与える言語行為であり、languageは社会が共有する言語知識であるとする。speechの要因は、話者、聴者、意味対象、語である。speechの単位は文であり、languageの単位は語であり、文を特徴づけるものはその意図性であると主張した。

小野 茂 2018年6月19日]


ガーディナー(Samuel Rawson Gardiner)
がーでぃなー
Samuel Rawson Gardiner
(1829―1902)

イギリスの歴史家。ハンプシャーに生まれ、オックスフォード大学のクライスト・チャーチを卒業。その後ロンドンで教職によって身をたてながら歴史研究に没頭し、1863年から1901年にかけて16巻に及ぶ17世紀イギリス史の叙述を執筆した。この間ロンドン大学近代史の講師、教授(1872~85)も務めた。ピューリタン革命の研究を実証的学問に高めただけでなく、各種の専門雑誌、歴史協会などでの活動を通じて、イギリス歴史学の水準を引き上げることに貢献した。(書籍版 1985年)
[小泉 徹]

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