目覚ましい(読み)メザマシイ

デジタル大辞泉 「目覚ましい」の意味・読み・例文・類語

め‐ざまし・い【目覚ましい】

[形][文]めざま・し[シク]
目が覚めるほどすばらしい。驚くほどすばらしい。「―・い発展」「―・い活躍
心外であるさま。気にくわない。
「心やすくも御覧ぜさせず、悩ましきこゆる、いと―・しや」〈・絵合〉
[派生]めざましげ[形動]めざましさ[名]
[類語](1驚異的超人的素晴らしい素敵すてき見事みごと立派最高絶妙卓抜秀逸結構輝かしいたえなるえも言われぬ上手巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い上出来上上物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える水際立つめぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓出卓越卓絶逸出抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし

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精選版 日本国語大辞典 「目覚ましい」の意味・読み・例文・類語

め‐ざまし・い【目覚】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]めざま〘 形容詞シク活用 〙 ( 古くは「めさまし」 )
  2. 物事が心外であり目もさめる思いがする。驚きあきれたり、不快に思ったりするほどである。目ざわりである。気にくわぬ。
    1. [初出の実例]「何の身の高きにもあらず。親、かくにくげに言ふ。めさまし」(出典:平中物語(965頃)二四)
    2. 「勤行のひまには平家の繁昌しけるをみて、めさましく思ひける」(出典:義経記(室町中か)一)
  3. 物事がすばらしく目もさめるほどである。驚くほどすばらしいさま、立派であるさま、など。また一般に、評価すべき状態がきわだっている。
    1. [初出の実例]「めさましき女の宿世かなと、おのがじしはしりうごちけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
    2. 「Mesamaxij(メサマシイ)、または、Mesamaxij(メサマシイ) コト〈訳〉驚いて目をさますような新奇なこと」(出典日葡辞書(1603‐04))

目覚ましいの補助注記

( 1 )「めざむ(めざめる)」の形容詞化した語。目が覚めるほど甚だしいさまを表わす。
( 2 )「日葡辞書」には挙例ほか、「Mezamaxij(メザマシイ)」の見出しも見られ、室町末期には清濁両用だったと思われる。

目覚ましいの派生語

めざまし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙

目覚ましいの派生語

めざまし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

目覚ましいの派生語

めざまし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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