キトサン(読み)きとさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キトサン」の意味・わかりやすい解説

キトサン
chitosan

グルコースの誘導体であるNアセチルDグルコサミン重合体で,化学構造セルロースに似た多糖類キチンといい,その脱アセチル化物をキトサンという。カニエビなどの甲殻類昆虫の外皮,菌類細胞壁の主要な構成成分で,地球上で年間約 1000億tが生物生産されており,未利用の最後の天然資源といわれている。特異な機能をもつ素材として注目を集めており,人工皮膚,体内吸収タイプの縫合糸,シャンプー,リンスなどが開発されたほか,抗癌剤や止血剤などの医薬品,衣料用素材などの開発が急ピッチで進んでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キトサン」の意味・わかりやすい解説

キトサン
きとさん

キチン

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