デジタル大辞泉
「くたくた」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くた‐くた
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 疲れたり、弱ったりして力の抜けたさま、また、着物や紙などが、張りがなくなるさまを表わす語。くだくだ。ぐたぐた。ぐだぐだ。
- [初出の実例]「今は練絹のやうに、くたくたと成りたるものを」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一二)
- 「一刻も早くくたくたと母の懐の中に崩れ込みたく思った」(出典:格子の眼(1949)〈島尾敏雄〉)
- ② こまかくなるさまを表わす語。ずたずた。こなごな。くだくだ。
- [初出の実例]「つゑのくたくたとをるるほどうちたれば」(出典:弁内侍日記(1278頃)建長三年正月一七日)
- ③ ものが形を失うほどによく煮えるさま、また、その音を表わす語。ぐつぐつ。ぐたぐた。くだくだ。
- [初出の実例]「真綿は繭を曹達でくたくた煮て」(出典:縮図(1941)〈徳田秋声〉素描)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]①に同じ。
- [初出の実例]「何やらクタクタの袴を借りて来てくれた」(出典:新世帯(1908)〈徳田秋声〉三)
- 「もう一週間もいたら、くたくたで、身体がもたんよって」(出典:真空地帯(1952)〈野間宏〉四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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