奄奄(読み)エンエン

デジタル大辞泉 「奄奄」の意味・読み・例文・類語

えん‐えん【××奄】

[ト・タル][文][形動タリ]息も絶え絶えであるさま。生気のないさま。「気息奄奄
気息いきさえも―として」〈井上勤訳・狐の裁判
[類語]うんうんふうふうくたくたへとへとぐったりよれよれげんなりくたっとぐたっとぐたぐたぐだぐだグロッキーばてるへたばるくたばるへばるへこたれる伸びる顎を出す精も根も尽き果てる

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精選版 日本国語大辞典 「奄奄」の意味・読み・例文・類語

えん‐えん【奄奄】

〘形動タリ〙
① 息がふさがって絶えそうなさま。生気のないさま。気息奄奄(きそくえんえん)
随筆山中人饒舌(1813)下「尫羸病夫。奄々気息」
※狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉二「吐(つ)く気息(いき)さへも奄々(エンエン)として」 〔李密‐陳情事表〕
② 暗いさま。晻晻(あんあん)。〔古詩‐焦仲卿妻〕

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普及版 字通 「奄奄」の読み・字形・画数・意味

【奄奄】えんえん

息がたえだえになる。晋・李密〔情事を陳ぶる表〕つて拔り、命優渥なり。~惟だ劉(祖母)、日(生命西山(せま)り、氣息奄奄たり。人命淺にして、(あした)に夕を慮(はか)られず。

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