へたばる(読み)ヘタバル

デジタル大辞泉 「へたばる」の意味・読み・例文・類語

へた‐ば・る

[動ラ五(四)]
疲れはてる。へとへとになる。へばる。「走るペースが速すぎて―・る」
気力がなくなる。へこたれる。「たった一度失敗で―・るな」
ひれふす。平伏する。
弾丸に向って、泥の中に―・ったり」〈火野・土と兵隊〉
[類語]ばてるくたばるへばる参るへこたれる伸びる顎を出す精も根も尽き果てるグロッキーくたっとぐたっとくたくたぐたぐたぐだぐだぐったりうんうんふうふうへとへと奄奄えんえんよれよれげんなり

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精選版 日本国語大辞典 「へたばる」の意味・読み・例文・類語

へた‐ば・る

〘自ラ五(四)〙
① ひれふす。平伏する。また、へばりつく。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「キャアッと腰を抜そのまま其処へ平伏(ヘタバレ)ば」
② よわる。へばる。へこたれる。まいる。
鳩翁道話(1834)三「此度おれが思ひ附いた雪隠は、八兵衛のやうな汚ない雪隠ではない。〈略〉こいつを出したら、八兵衛の雪隠は、へたばるにちがひはない」
③ つぶれる。ぺしゃんこになる。
※洒落本・色深睡夢(1826)下「こないに髷(つと)までへたばるやうにうち打擲」
④ すわる。すわりこむ。居すわる。
※雑俳・軽口頓作(1709)「へたばりて・びゃくらいおれは酔はせぬ」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)一〇「片時置れず戻すからは此了竹もにぢり込、へたばって倶に役介いやかおうかの返答と」

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