ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロサギ」の意味・わかりやすい解説
クロサギ
Egretta sacra; Pacific reef heron
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硬骨魚綱スズキ目クロサギ科に属する海水魚。本州中部以南、西太平洋およびインド洋海域などに分布し、内湾の砂底に生息する。アマギともよばれる。体は長楕円(ちょうだえん)形で、側扁(そくへん)する。口は小さく、著しく伸出させることができる。体は銀白色で、背側は灰青色、背びれ棘(きょく)部の外縁は黒色。背びれの棘条は11個である。近縁種にダイミョウサギG. japonicusがあるが、背びれの棘条が10個であることでクロサギと区別される。全長20センチメートルぐらい。シロギスに混じって釣れることがよくある。塩焼き、吸い物などにされる。
[谷口順彦]
…羽色は種によって異なるが,多くの種では背や胸に飾羽があり,また後頭に冠羽をもつものも少なくない。クロサギEgretta sacraやアカゲサギE.rufescensでは,通常の羽色のほかに全身白色の白色型が知られている。粉綿羽(ふんめんう)はすべてのサギ類に存在している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」