ケーズ(その他表記)Kayes

改訂新版 世界大百科事典 「ケーズ」の意味・わかりやすい解説

ケーズ
Kayes

西部アフリカの内陸国マリ共和国西部にある都市。人口2万9000(1976)。マリ西部を北西に流れ,その後セネガルモーリタニア国境となって大西洋に注ぐセネガル川の港である。セネガル川は河口からケーズまで船舶航行が可能であるが,町の上流にはフェル滝といわれる急流がある。そのためケーズからニジェール川河港クリコロ(首都バマコ北東)まで,鉄道によって結ばれている。商業(落花生皮革)の中心である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケーズ」の意味・わかりやすい解説

ケーズ
けーず
Kayes

西アフリカ、マリ南西部の都市。セネガル川中流沿岸に位置し河港がある。カエスともいう。人口8万4800(2002推計)。マリ南西部の商業中心地で、アラビアゴムラッカセイ綿花集散地として栄え、皮革、紡績食品加工などの工業も立地する。1908年までマリ行政の中心地であった。首都バマコとセネガルのダカールを結ぶ鉄道の要地で、空港もある。

[藤井宏志]

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百科事典マイペディア 「ケーズ」の意味・わかりやすい解説

ケーズ

マリ西部,セネガル川河岸の河港都市。ダカール〜バマコを結ぶ鉄道の中間点にあり,ラッカセイ,トウモロコシなど農産物集散の中心地。5万1000人(1987)。

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