日本大百科全書(ニッポニカ) 「バマコ」の意味・わかりやすい解説
バマコ
ばまこ
Bamako
西アフリカ、マリの首都。同国南西部、マンディング高原山麓(さんろく)のニジェール川沿岸に位置する。人口90万6700(2002推計)。同国の政治、経済、文化の中心地で、セネガルの首都ダカールと鉄道で結ばれ、ニジェール川の水運、ギニア湾沿岸への道路の起点など交通の要地でもある。1883年フランス軍のスーダン侵略の拠点として建設され、その後植民地支配の中心地となり、1923年ダカールからの鉄道が開通して発展した。60年の独立以後首都となり、地方からの人口流入が続き、市街地も拡大している。ニジェール川左岸の鉄道駅を中心とする地域は植民地時代の市街地で、現在も官庁、銀行、商店が集中する。大統領府は北部丘陵上のクルバにある。62年にニジェール川に架かる大橋が完成して以後右岸の都市化が進み、住宅、大学、国際空港、工場などが立地している。
[藤井宏志]