彗星(すいせい)のような新天体を探す天文家。17世紀の望遠鏡の発明後、肉眼では見えないような暗く淡い彗星などが多く発見され、新天体を探す天文家が多く登場した。初期の代表者は、彗星発見の便宜のための星団・星雲の一覧表メシエ・カタログを作成したシャルル・メシエである。長い間、彗星探索においては、プロの天文学者よりアマチュアの天文家が多く寄与してきた。日本でも、1965年(昭和40)に池谷‐関(いけやせき)彗星を発見した池谷薫(かおる)(1943― )と関勉(つとむ)(1930― )が有名である。しかし、1990年代より、LINEAR(リンカーン地球近傍小惑星探査、Lincoln Near-Earth Asteroid Research)、NEAT(地球近傍小惑星追跡、Near-Earth Asteroid Tracking)、ISON(アイソン)(国際科学光学ネットワーク)、Pan-STARRS(パンスターズ)などの地球近傍小惑星探査の専門組織が全天(とくに北天)を精密に観測するようになった。専門組織では最新のCCDカメラを使って暗い彗星もみつけられるため、眼視で探すアマチュア天文家の活躍の場が急速に狭まってきている。そこでアマチュアコメットハンターの一部は、専門組織の観測領域が比較的手薄な南天を対象にしたり、新星や超新星の探査の場に活動の中心を移すようになっている。超新星の発見では、100以上を発見したアマチュアの板垣公一(1947― )が有名である。
[編集部 2023年10月18日]
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