日本大百科全書(ニッポニカ) 「コワレフスキー」の意味・わかりやすい解説
コワレフスキー
こわれふすきー
Максим Максимович Ковалевский/Maksim Maksimovich Kovalevskiy
(1857―1916)
ロシアの歴史家、社会学者。ハリコフ(ハルキウ)大学卒業後、ベルリン、ウィーン、パリ、ロンドンなどに留学。1878~1887年モスクワ大学法学部教授。反政府的立場をとったため教職を追われ、国外に出てパリ、ストックホルム、オックスフォードなどの大学で教壇に立つ。1905年の革命で帰国し、1905~1916年ペテルブルグ大学教授。1906年第一国会議員、1907年国家評議会議員。実証主義の立場から多くの研究をしたが、とくに共同体的土地所有、コーカサス(カフカス)諸民族の慣習法、フランス革命前夜の農民問題などの分野で優れた業績をあげた。
[外川継男]
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