サラマンダー(読み)さらまんだー(その他表記)Salamander

デジタル大辞泉 「サラマンダー」の意味・読み・例文・類語

サラマンダー(salamander)

山椒魚さんしょううお
西洋伝説上の動物火中に住むヘビトカゲの類で、火の精とされる。

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精選版 日本国語大辞典 「サラマンダー」の意味・読み・例文・類語

サラマンダー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] salamander )
  2. 西洋の伝説上の動物。火中に住むヘビ・トカゲの類で、火の精と信じられていた。
    1. [初出の実例]「なほも燃え立つ汗ばんだ火に 火龍(サラマンドラ)はてんてんと躍る」(出典道程(1914)〈高村光太郎〉愛の歎美)
  3. さんしょううお(山椒魚)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サラマンダー」の意味・わかりやすい解説

サラマンダー
さらまんだー
Salamander

西欧で火の精と考えられた怪物。火の中にすめるトカゲのような生き物といわれ、その身体が冷たいので火を消すことができると信じられた。そこで清流にすむ同じ形状サンショウウオもこの名でよばれる。毒のある生き物としてはもっとも激しく、木に絡めば実はすべて毒をもち、泉に落ちれば水は汚染され、飲食する生き物はみな死ぬという。フランスフランソア1世がその印にサラマンダーを用い、Nutrisco et extinguo(われ養いかつ滅す)としたのは、火の中に生き、火を消す能力による。石綿(いしわた)(アスベスト)を別名サラマンダーの毛という。

[船戸英夫]

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百科事典マイペディア 「サラマンダー」の意味・わかりやすい解説

サラマンダー

古代ギリシア時代より,火の中にすむとされたトカゲ。現在では,イモリ,サンショウウオなどの有尾両生類を総称する英語として使われる。とくに陸上生活するグループのみに限定して,この言葉を用いることが多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サラマンダー」の意味・わかりやすい解説

サラマンダー
Salamander

中世ヨーロッパの伝説に現れるへびあるいはとかげの形をした火の精霊。燃えない皮膚をもち,大地の奥の灼熱の火の中に住むが,地上の火の中にも姿を現すことがあると信じられた。

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