日本大百科全書(ニッポニカ) 「サリット」の意味・わかりやすい解説 サリットさりっとSarit Thanarat(1909―1963) タイの軍人、政治家。1928年陸軍士官学校卒業。1947年ピブンとともに「人民党」左派プリディ政権打倒のクーデターに参加。1951年海軍クーデターを鎮圧、実力者として台頭。1954年陸軍司令官兼国防次官に就任、元帥に昇格。1957年9月クーデターでピブンを追放、三軍総司令官となる。1958年10月第二次クーデターで憲法廃止、議会解散を断行、軍部独裁体制を確立した。1959年首相に就任。ピブンの経済ナショナリズムにかえ、軍事・経済的対米従属を代価とする工業化を目ざした。[黒柳米司][参照項目] | ピブン | プリディ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例