シュメン(英語表記)Shumen

デジタル大辞泉 「シュメン」の意味・読み・例文・類語

シュメン(Shumen/Шумен)

ブルガリア北東部の都市。トラキア人や古代ローマ帝国要塞に起源し、第一次ブルガリア帝国シメオン1世の時代に文化・宗教の中心地として栄えた。18世紀後半から19世紀前半にかけて、ロシアに対する防衛機能の強化が図られた。オスマン帝国時代のイスラム寺院トンブルジャーミヤ歴史博物館シュメン要塞などがある。タバコビール皮革製品製造が盛ん。シューメン。

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改訂新版 世界大百科事典 「シュメン」の意味・わかりやすい解説

シュメン
Shumen

ブルガリア北東部,同名州の州都人口9万3000(1993)。交通の要衝あたり,輸送用機器の製作が活発で,トラック製造,船舶装備の工場がある。食品工業(肉,缶詰,ビール)が発達し,とくにビールの味は国内随一のものである。アルミニウム,タバコ,家具,縫製の諸工場もある。9世紀の初めに,ブルガール族定住が始まるが,やがてビザンティン帝国に編入され,オスマン帝国の支配をへて19世紀後半,新生ブルガリアの一部となる。1950-64年の間,地元出身の革命家・経済学者ワシール・ペトロフ・コラロフ(1877-1950)の名前をとってコラロフグラードと呼んでいた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュメン」の意味・わかりやすい解説

シュメン
Shumen

旧称 (1950~64) コラロフグラド Kolarovgrad。ブルガリア北東部,バルナ州の都市。バルカン山脈北側のシュメン台地の東に位置し,ソフィア-バルナ間の鉄道ほか,各地への鉄道,道路の分岐点となっている。電気機器,農機具,自動車部品,食品,皮革たばこ製材,家具,製菓,印刷などの工場があり,特にこの地方産のビールは美味で知られる。ブドウ栽培も盛んである。中世に城塞都市として建設され,11~12世紀にはミシオニスとして知られ,1430年以後シュマと呼ばれた。人口 11万 754 (1991推計) 。

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百科事典マイペディア 「シュメン」の意味・わかりやすい解説

シュメン

ブルガリア北東部の都市。1950年から1960年代半ばまでコラロフグラートKolarovgradと呼ばれていた。鉄道の要地。農業の中心で,食品加工,機械,皮革,木工品などの工業が行われる。9世紀以前の創設で,中世にはトルコが占領。17世紀のモスク(ブルガリア最大)がある。8万7000人(2004)。

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