しらくも

百科事典マイペディアの解説

しらくも

頭部浅在性白癬(はくせん)のこと。10歳くらいまでの男児に多い。被髪頭部に,境界明瞭な灰白色円形の病変をつくる。アズキ大からクルミ大のものが多発し,ときに軽いかみがある。頭髪の根元に灰白色の鞘(さや)があり,この中に白癬菌を認める。毛は,もろく,光沢がなく,切れやすい。治療は抗糸状菌剤の外用,内服など。→皮膚真菌症

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世界大百科事典 第2版の解説

しらくも

皮膚真菌症の一つ。医学的には頭部浅在性白癬(はくせん)tinea capitisという。真菌の一種である皮膚糸状菌が被髪頭部に感染して発症する皮膚疾患。日本では第2次大戦直後の衛生状態の悪い時代には学童の間にまんえんしたが,最近では激減し,まれな疾患となっている。初期では菌が表層の角質層に寄生するが,しだいに毛髪をも侵す。主として学童期の小児の頭部にほぼ円形で境界が明確な局面を生じ,多発することが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

しらくも
しらくも

頭部浅在性白癬(はくせん)または頭部白癬の俗称。頭髪に糸状菌が寄生して生ずる皮膚病で、小児ことに男子学童に好発する。頭部に境界明瞭(めいりょう)な指の爪(つめ)大の円形の白く粉を吹いたような病変が多発し、病変部の毛髪は色があせ、短く折れたり抜けやすくなって、毛がまばらになる。かゆみはほとんどない。顕微鏡検査で、病毛や病変部の皮膚の中に白癬菌が証明される。[野波英一郎]

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世界大百科事典内のしらくもの言及

【はたけ】より

…軽度のものも含めれば,まれではない。かつては,頭部浅在性白癬(はくせん)(しらくも)との合併が多くみられたために,白癬の一種と考えられ,伝染性のものとされたが,伝染性の皮膚病ではない。皮脂の分泌低下が基盤にあり,それになんらかの要因が加わって発症するものと考えられ,アトピー性皮膚炎の部分症状とする考えもある。…

※「しらくも」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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