ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーモノフ」の意味・わかりやすい解説
シーモノフ
Simonov, Konstantin Mikhailovich
[没]1979.8.28. モスクワ
ソ連の小説家,劇作家。 1930年代後半,詩人として出発したが,第2次世界大戦に従軍記者として参加,戦場における無名の英雄たちを描いた戯曲『ロシアの人々』 Russkie lyudi (1942) ,スターリングラード攻防戦を描いた小説『夜となく昼となく』 Dni i nochi (43~44) で一躍有名になった。戦後は,米ソ冷戦をテーマにした戯曲『ロシアの問題』 Russkii vopros (46) ,ノモンハン事件を描いた長編『戦友』 Tovarishchi po oruzhiyu (52) などを精力的に発表,また作家同盟書記 (54~59) として党の文芸政策を推進した。スターリン死後は雑誌『新世界』 Novyi Mir編集長として熱心に「雪どけ」を支持。『戦友』の連作として,代表作『生者と死者』 Zhivye i mërtvye (59) ,『兵士として生れたるにあらず』 Soldatami ne rozhdayutsya (64) があり,第2次大戦におけるスターリンのあやまちや,そこから生じた悲劇を赤裸々に描いて反響を呼んだ。
シーモノフ
Simonov, Ruben Nikolaevich
[没]1969
ソ連の演出家,俳優。ワフタンゴフ劇場の首席演出家として,A.N.アルブーゾフの『イルクーツク物語』 (1959) などを演出した。
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