ジェール(読み)じぇーる(英語表記)Györ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール
じぇーる
Györ

ハンガリー北西部、ジェール・モション・ショプロン県の県都。小平原(キシュ・オルフェルド)最大の都市。人口12万9412(2001)。ドナウ、ラバなど四つの川が交わる水陸の交通の要衝。ハンガリー第3位の工業都市で、第二次世界大戦後、機械・金属工業(車両橋梁(きょうりょう))が著しく発展した。ほかに冶金(やきん)、繊維木工食品工業などがある。市内には、ローマ時代の城塞(じょうさい)跡、大聖堂、地理学者クサンタスJános Xantusの記念博物館などがある。

[古藤田一雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェール」の意味・わかりやすい解説

ジェール
Györ

ドイツ語ではラープ Raab。ハンガリー北西部の都市。スロバキアとの国境に近く,ドナウ川の多数の支流が集る小アルフルド平野の中心をなす。ブダペスト-ウィーン間の交通の要地。古代からの集落で,17世紀にはトルコに対する軍事拠点であった。周辺の肥沃な平野に産するコムギブドウなどを集散,加工する。伝統的な麻布毛織物のほか,19世紀以後は近代的な工業も発達。付近にウマ飼育で有名なキシュベールの町がある。人口 12万 9598 (1991推計) 。

ジェール

ヘール」のページをご覧ください。

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