ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェー」の意味・わかりやすい解説
ジェー
Jay, John
[没]1829.5.17. ニューヨーク,ベッドフォード
アメリカの政治家,外交官,裁判官。連邦最高裁判所初代長官。ジェイとも表記される。アメリカ独立の前夜,急進的独立派に反対し,イギリス本国との妥協の可能性を求めた。 1774年第1回,75年第2回の大陸会議に出席,78年議長に選出された。独立戦争中スペインとの交渉を委任された。 82年5月からイギリスとの和平交渉のため B.フランクリンとともにフランス政府と折衝,同年 11月イギリスとの予備協約に調印し,83年9月3日のパリ条約草案を準備。 84年以降大陸会議の指名によって外交責任者をつとめた。連邦憲法案批准推進のため『ザ・フェデラリスト』に一部執筆した。 89~95年連邦最高裁判所長官となり,「チザム対ジョージア事件」を取扱い,州権主義を制約する判決を下した。 94年9月イギリスとの戦争回避のため,G.ワシントン大統領の特別使節としてジェー条約を締結した。 95~1801年ニューヨーク州知事。
ジェー
Jay, Douglas Patrick Thomas
[没]1996.3.6. オックスフォードシャー
イギリスの政治家,ジャーナリスト。オックスフォード大学卒業後,1929~33年『タイムズ』,33~37年『エコノミスト』を経て,37~41年『デーリー・ヘラルド』紙編集長。第2次世界大戦中は供給省などに勤務。 46年労働党下院議員。 47~50年大蔵省経済次官,50~51年財務次官を歴任し,64~67年商相。主著"After the Common Market" (1968) 。
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