ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョドレルバンク天文台」の意味・わかりやすい解説
ジョドレルバンク天文台
ジョドレルバンクてんもんだい
Jodrell Bank Observatory
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イギリスのマンチェスター近郊にある電波天文台。マンチェスター大学所属。1957年、口径76メートルの当時世界最大の大電波望遠鏡(ラベル望遠鏡)を完成させ、巨大電波望遠鏡時代の先駆けとなった。その後も天文台長ラベルBernard Lovell(1913―2012)のもとで口径25メートル高精度望遠鏡の建設など、電波観測の開拓を意欲的に進め、ケンブリッジ大学とともにイギリスの電波天文学を担ってきた。現在、ラベル望遠鏡を含め7基のパラボラ鏡による長基線電波干渉計「マリーン」システムを運用し、赤色巨星や爆発銀河の電波の超高分解能観測を中心に活発な研究を続けている。天文台が所属するジョドレルバンク天体物理学センターには、長波長の電波観測用の大型干渉計であるSKA計画の本部がある。
[海部宣男 2017年4月18日]
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