ストックホルム‐こくさいへいわけんきゅうじょ〔‐コクサイヘイワケンキウジヨ〕【ストックホルム国際平和研究所】
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ストックホルム国際平和研究所 (ストックホルムこくさいへいわけんきゅうじょ)
Stockholm International Peace Research Institute
150年間続いたスウェーデンの平和を記念し,1966年7月に議会の議決によって設立された平和のための調査研究機関。略称SIPRI。予算は国から出るが,財政上の責任はすべて政府任命の任期5年の8人からなる理事会が負う。国際社会の平和と安全の問題を科学的に研究することを目的とし,研究の独自性を保つために,研究所外から資金援助を受けることは禁じられている。理事会も科学評議会も所長を含む研究員も,すべて国際的な構成であるのが特徴である。毎年出す《SIPRI年報》は核軍縮,軍備管理,武器輸出等に関する問題に重要なデータを供し,関係者座右の書である。研究態度はあくまでも客観的・中立的かつ現実的・実際的であることを旨とし,事実把握facts findingを原則・方針としている。
執筆者:岩島 久夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ストックホルム国際平和研究所【ストックホルムこくさいへいわけんきゅうじょ】
1966年,スウェーデンの平和が160年間続いたことを記念して,軍縮促進を目的に,スウェーデン議会が設立した調査研究機関。Stockholm International Peace Research Institute(略称SIPRI)。同議会の資金で運営されている。米・英・ロシアなどからの研究員も加え所員は55人。研究所長はスウェーデン以外の国から選ばれる。研究発表の成果は国連や各国政府関係者,研究者などに広く利用され,なかでも毎年発表される《SIPRI年鑑》は,軍事費,兵器生産・移転,軍縮の状況などをまとめ,分析したもので各方面から高い評価を得ている。日本でも1989年以降邦訳が出版されている。→平和研究/ミリタリー・バランス
→関連項目武器輸出
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ストックホルム国際平和研究所
すとっくほるむこくさいへいわけんきゅうじょ
Stockholm International Peace Research Institute
略称SIPRI。スウェーデンに150年間平和が続いたことを記念しスウェーデン議会により「国際の平和および安全保障について科学的研究を行い、国際紛争の平和的解決および安定した平和の条件の理解に寄与する」目的で1966年に設立された研究機関。研究資金はスウェーデン議会により提供されているが、独立の財団として研究の自由が保障され、理事会および研究スタッフは国際的に構成されている。研究は各国の公開資料および新聞・雑誌記事を基礎にして行われ、毎年発行される年鑑『世界の軍備と軍縮』World Armaments and Disarmamentのほか、軍備管理・軍縮問題に関連する多数の公刊物は高く評価されている。
[木村修三]
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ストックホルム国際平和研究所
ストックホルムこくさいへいわけんきゅうしょ
Stockholm International Peace Research Institute; SIPRI
スウェーデンの平和維持 150年を記念して 1964年に構想され,2年後の 66年に設立された「平和と紛争の諸問題」に関する研究所。資金は同国議会によって支出が決められ,その使途は理事会にまかされている。同理事会はじめ,研究所の所長,所員 (約 40人) ,科学諮問委員会は国際的性格をもち,共産圏を含む外国の専門家を加えている。研究活動の重点はこれまで「世界の軍備と軍縮」におかれ,それに関する『シプリ年鑑』 SIPRI Yearbookは世界的に高く評価されている。兵器貿易,核兵器拡散防止,環境保全など多くの課題についても研究報告書が出版されている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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