襟巻(読み)えりまき

百科事典マイペディアの解説

襟巻【えりまき】

防寒と装飾を兼ねて衿元に巻くものの総称ラクダカシミヤなど肌ざわりのよい毛織物や毛糸編物ジョーゼットなどの絹,ナイロンなどが用いられる。また用途,大きさ,形などによってショールストール,マフラー,スカーフネッカチーフなどに分かれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

えりまき【襟巻】

寒さを防ぐためや装飾として首,肩の回りに巻くものの総称。首巻ともいうが,いわゆる肩掛けとの区別も定かでなく,一般には同義に用いられる。西欧で15世紀に,女性が顔の下部を覆った四角の白布をマフラーと呼んだ。近世になると,マフラーは男子のクラバット(ネクタイ)にもなり,フランス革命期には黒い布であごから首をすっぽりと覆い巻きつけた。この時代に,カシミア製のショールやなど毛皮の襟巻が,当時流行していた女性の薄地モスリン製のドレスの防寒具となり,肩にかけたり,首から長く垂らしたりして用いられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

襟巻
えりまき

主として防寒用として、男女が襟に巻いたり、肩にかけたりする服飾品。江戸時代には首巻といって、老人や僧侶(そうりょ)が厳寒のおりに、首にぐるぐると巻いた。都会でも昭和初期までは洋服姿のとき、薄い絹地のものをこのようにして巻いたものである。江戸時代の首巻は白や色無地の絹地を利用したが、明治時代、欧米文化の流入によって、鹿鳴館(ろくめいかん)の洋装モードが社交界を風靡(ふうび)するようになってからは、毛糸編みや毛皮製品が用いられるようになった。しかし、ミンク、リスなどの高級毛皮が襟巻として登場するのは大正から昭和にかけてのことである。現在では、毛皮の高級品から毛糸編みの庶民的なものまでその種類も多く、これにも流行がある。[遠藤 武]

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