ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルギウス1世」の意味・わかりやすい解説
セルギウス1世
セルギウスいっせい
Sergius I
[没]701.9.8?. ローマ
パレルモ出身の第84代教皇(在位 687~701)。聖人。シリア系の出自で,教皇レオ2世とコノンに仕えた。2人の対立教皇,パスカリスおよびテオドルスと教皇の座を争ったのち選出され,687年12月に登位。692年,コンスタンチノープル総大主教をローマ教皇と同格にしようとしたトルラーヌムの議決の承認を拒み,ビザンチン皇帝ユスチニアヌス2世と対立した。689年にローマでウェセックス王カドワロンに洗礼を授け,695年にはピピン(中)の要請をうけてノーサンブリア王国のウィリブロードを司教に叙階するなど,アングロ・サクソン人やフランク民族との親善関係を樹立。またアニュス・デイをミサに取り入れたことでも知られる。祝日は 9月8日。
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