ハンガリー中西部の都市で,ブダペストからバラトン湖に至る中間にある。フェイェール県の県都。文化都市で交通の要地。人口10万1382(2005)。ハンガリー最古の都市の一つで,ローマ時代のヘルクリアHerculia。中世にはアルバ・レギアAlba Regiaと呼ばれる。10世紀ハンガリー人の定着後,王領地となり,イシュトバーン1世の造った教会において,1038年から1527年まで,代々の国王は戴冠をし,埋葬された。1543年から1688年までほぼ完全にオスマン・トルコ支配下にあり,その間に中世の建物は大部分破壊された。都市の再建は18世紀のバロック期に行われた。以後20世紀中ごろまでは農業中心地として発展。第1~2次大戦の戦間期には反革命勢力の拠点ともなる。第2次大戦後,テレビ・ラジオ工場や機械・アルミ工場が発展。現在8本の鉄道路線の交点である。
執筆者:南塚 信吾
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報