ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェレスタ」の意味・わかりやすい解説
チェレスタ
celesta
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鍵盤(けんばん)付きの鉄琴ともいうべき楽器で、外観はリード・オルガンに近い。セレスタともいう。パリのオルガン製作者ミュステルAuguste Mustelが1886年に考案し、特許をとった。木製の共鳴箱につけられた鉄琴を鍵盤に連結したハンマーで打って発音し、ペダル操作で音を止める。音色は鉄琴よりも繊細である。最初はC4から四オクターブの音域(記譜は一オクターブ下)であったが、現在ではより広音域のものや、弱音ペダル付きのものもある。
チャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』(1891~92)の「こんぺい糖の踊り」や、バルトークの『弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽』(1936)が有名。
[前川陽郁]
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