チチカステナンゴ(その他表記)Chichicastenango

デジタル大辞泉 「チチカステナンゴ」の意味・読み・例文・類語

チチカステナンゴ(Chichicastenango)

グアテマラ中南部、キチェ県の町。町の中心サントトマス教会があり、キチェ族をはじめとする近隣マヤ系先住民による市が開かれる。18世紀にマヤの創生神話が記された古文書「ポポル‐ブフ」が発見された。

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改訂新版 世界大百科事典 「チチカステナンゴ」の意味・わかりやすい解説

チチカステナンゴ
Chichicastenango

グアテマラ中西部の高原都市で,キチェーマヤ族農民の交易中心地として知られる。町には混血ラディノが1000人,近隣の高原部に原住民が2万人住んでいる。木曜日日曜日に開かれる彼らの定期市観光名物でもある。サント・トマスとクラバリオ教会階段基壇で原住民の宗教儀式が行われる。1542年に建設されたドミニコ会修道院では,18世紀初めにマヤ族の重要な古文書《ポポル・ブフ》の手稿が発見された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チチカステナンゴ」の意味・わかりやすい解説

チチカステナンゴ
Chichicastenango

グアテマラ南西部の都市。首都グアテマラ市の北西約 70km,標高約 2130mの山間にある。周辺の高地に住むインディオのキチェ・マヤ族の定期市が開かれる市場町として知られ,同国の最も有名な観光地の一つとなっている。木曜,日曜の市日にはインディオが農牧産品,綿織物,毛織物などを持って続々と集り,町の中央にある大きな広場で物々交換を行う。広場を囲んで聖トマス,エルカルバリオ両聖堂や,ドミニコ会の修道院などがあり,同修道院では 1690年に,マヤ神話を知るうえで貴重な資料となっている古文書ポポル・ブフが発見された。パンアメリカン・ハイウェーから分岐する道路が通じる。人口 5569 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チチカステナンゴ」の意味・わかりやすい解説

チチカステナンゴ
ちちかすてなんご
Chichicastenango

中央アメリカ、グアテマラ中部の観光都市。首都グアテマラ市の北西90キロメートルに位置する。人口3700(1994)。マヤ系先住民であるキチェの中心的市場町で、織物などの工芸品が生産され、日曜日と木曜日に市(いち)が開かれる。サント・トマス寺院などの教会があり、キチェの神話を記したマヤ古文書『ポポル・ブフ』が発見された地として知られる。

[栗原尚子]

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百科事典マイペディア 「チチカステナンゴ」の意味・わかりやすい解説

チチカステナンゴ

中米,グアテマラ中西部の高原都市。古くからのキチェー・マヤ族の交易都市。日曜と木曜の定期市は観光の対象となっている。サント・トマス教会の階段と基段で,インディオ的要素と融合した儀式が行われる。約8000人。
→関連項目ポポル・ブフ

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