チモテオス(その他表記)Timotheos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チモテオス」の意味・わかりやすい解説

チモテオス
Timotheos

[生]?
[没]前354. カルキス
古代ギリシアアテネの政治家,軍人コノンの子でイソクラテス弟子。前 378~356年に多くの対スパルタ戦の指揮をとり,アテネを盟主とする第2次海上同盟の形成に活躍した。前 356~355年に反乱軍鎮圧のため,イピクラテス,メネステウス,カレスらとヘレスポントスに出動したが,大風のため海戦をあきらめ,このためカレスだけが大敗し,チモテオスは,重い罰金刑を科せられたが,弁償できずカルキスに引退し死亡した。

チモテオス
Timotheos

前4世紀前半に活躍したギリシアの彫刻家。前 380年エピダウロスのアスクレピオス神殿破風およびアクロテリオン (アテネ国立考古学博物館) を制作。また 350年頃スコパス,レオカレスブリュアクシスとともにハリカルナッソスマウソレイオンの装飾彫刻を分担し,南面フリーズを制作した。彼の様式は前5世紀末のアッチカ派の影響を示している。

チモテオス
Timotheos

[生]?
[没]前354頃
ギリシアの抒情詩人。ディチュランボスノモス賛歌など 18巻のうちサラミスの海戦を歌った『ペルシア人』 Persaiの大断片と,かなりの量の断片が伝わる。

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