ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
デステュット・ド・トラシー
Destutt de Tracy, Antoine-Louis-Claude, Comte
[没]1836.3.9. パリ
フランスの哲学者。軍人の家に生まれ将校となった。1789年全国三部会に貴族代表として参加。1792年軍職を退き,オートゥイユでエルベシウス夫人のサロンに集まる若い哲学者と交わった。1808年アカデミー・フランセーズ会員。エチエンヌ・ボノ・ド・コンディヤックの感覚論に立脚,ジョン・ロックの影響を受けて感覚印象の分析を本体とする観念学(イデオロギー)を創始。トマス・ジェファーソンと文通し,スタンダールに影響を与えた。主著『観念学原理』Eléments d'idéologie(4巻,1801~15)。(→観念学派)
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