普及版 字通 の解説
16画
[字訓] うごく・あらう・おおきい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は湯(とう)。〔説文〕に字を水部十一上に属し、水名とする。湯に盪揺(とうよう)の意があり、滌(とうでき)の意となり、またとして広大の意となる。字は昜(よう)の声義を承け、昜は陽光が放射しゆらぐ意。それを他に及ぼして湯・のようにいう。
[訓義]
1. うごく、ゆれる。
2. あらう、あらいのぞく、ながす、ながしさる。
3. おおきい、ひろい、さかん。
4. やぶる、ほしいまま。
5. たいらか、てがる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 語抄に云ふ、子、太波禮乎(たはれを) 〔名義抄〕 トラク・トラカス・アソブ・オホイナリ・ユタカニ・ホシイママ 〔立〕 トラカス・ハナフサ・ホシキママ・オホイナリ・ヒロシ・アラハル・ススム・アガリテ・ホシコル
[語系]
・盪dangは動dongと声近く、揺動の意がある。また・dangもと同声で、ともに放縦・散逸の意がある。またdangは大きな竹をいう。
[熟語]
夷▶・意▶・佚▶・逸▶・軼▶・▶・悍▶・恐▶・激▶・決▶・検▶・口▶・▶・魂▶・産▶・散▶・子▶・志▶・思▶・失▶・舟▶・除▶・漿▶・攘▶・心▶・尽▶・析▶・折▶・船▶・然▶・汰▶・駘▶・地▶・定▶・滌▶・掉▶・▶・廃▶・薄▶・婦▶・覆▶・平▶・没▶・摩▶・滅▶・▶・宥▶・揺▶・漾▶・流▶・惑▶
[下接語]
怡・佚・逸・・盈・淹・泱・豁・虚・矜・鼓・浩・曠・豪・心・振・震・掃・駘・坦・跌・滌・洞・波・播・板・簸・漂・飄・浮・沸・平・放・・翻・・遊・揺
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報