トムソーヤーの冒険(読み)トムソーヤーノボウケン(その他表記)The Adventures of Tom Sawyer

デジタル大辞泉 「トムソーヤーの冒険」の意味・読み・例文・類語

トムソーヤーのぼうけん【トムソーヤーの冒険】

《原題The Adventures of Tom Sawyerマーク=トウェーン長編小説。1876年刊。ミシシッピ川流域の小さな町を舞台に、腕白少年トム親友ハックルベリー=フィンとともに繰り広げるさまざまないたずら冒険を描く。→ハックルベリーフィンの冒険

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精選版 日本国語大辞典 「トムソーヤーの冒険」の意味・読み・例文・類語

トムソーヤーのぼうけん【トムソーヤーの冒険】

  1. ( 原題[アメリカ] The Adventures of Tom Sawyer ) 長編小説マーク=トウェーン作。一八七六年刊。ミシシッピ川沿いの町に育った、腕白で冒険好きな少年トムを主人公に、無実の囚人を助けて宝を探し当てるまでを描いた愉快な物語。

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改訂新版 世界大百科事典 「トムソーヤーの冒険」の意味・わかりやすい解説

トム・ソーヤーの冒険 (トムソーヤーのぼうけん)
The Adventures of Tom Sawyer

マーク・トウェーンの代表的な少年冒険小説。1876年刊。学校や教会など窮屈な田舎町の生活を嫌って,仲間の浮浪少年ハック・フィンなどと大自然の中で自由に遊びまわり,冒険を重ねるトム・ソーヤーの生活が,会話を多く用いた軽快な文体で描かれている。その冒険の多くは少年時代の作者の体験に基づいており,文明に汚染される以前のアメリカ南西部の自然や,開拓時代の純朴な人間関係に対するアメリカ人の郷愁を感じさせるが,同時に,有名なフェンスペンキ塗りの場面のように,少年特有の心理を鋭くとらえており,あらゆる時代のあらゆる国の若い読者に愛読される普遍的な魅力をもつ。日本には,1919年(大正8),佐々木邦が最初に紹介して以来,数多くの翻訳が現れ,マーク・トウェーンだけでなく,アメリカ文学全体で,最も広く親しまれている作品の一つとなった。
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百科事典マイペディア 「トムソーヤーの冒険」の意味・わかりやすい解説

トム・ソーヤーの冒険【トムソーヤーのぼうけん】

マーク・トウェーンの小説。《The Adventures of Tom Sawyer》。1876年刊。ミシシッピ河畔の小さな町で,腕白少年トムと親友の浮浪少年ハックはいたずらを重ね,危険にあい,殺人犯の隠した金貨を見つけたりしながら大人の世界を知っていく。筋は意外性に富み,描写はあざやかで,ユーモアあふれる名作。
→関連項目ハックルベリー・フィンの冒険ミシシッピ[川]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トムソーヤーの冒険」の意味・わかりやすい解説

トム・ソーヤーの冒険
トム・ソーヤーのぼうけん
The Adventures of Tom Sawyer

アメリカの作家マーク・トウェーンの小説。 1876年刊。いたずらっ子のトムが宿なしのハックたちと一緒に行うさまざまな冒険を挿話的に綴った悪童小説。トムのペンキ塗りの話,墓場で目撃する殺人事件,自分たちの葬儀の最中に意気揚々と凱旋する話,洞窟に閉じ込められる話など,子供らしい冒険を描きながら,ポリー伯母さんに代表される上品な社会や文明に対する反発の気分を浮び上がらせる。『ハックルベリー・フィンの冒険』と姉妹編をなし,ミズーリ州ハンニバルで過した作者の少年時代の思い出がもとになっている。

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デジタル大辞泉プラス 「トムソーヤーの冒険」の解説

トム・ソーヤーの冒険

日本のテレビアニメ。放映はフジテレビ系列(1980年1月~12月)。原作:マーク・トウェインによる小説。制作:日本アニメーション。声の出演:野沢雅子ほか。「世界名作劇場」シリーズのひとつ。いたずら好きの少年トムとその友人ハックの活躍を描く。1980年、文化庁こども向けテレビ用優秀映画作品賞受賞。

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世界大百科事典(旧版)内のトムソーヤーの冒険の言及

【ミズーリ[州]】より

…今日,同市の川沿い公園には巨大なアーチGateway Archが建てられ,開拓時代の記念碑となっている。州北東部のミシシッピ河畔の町ハンニバルは,マーク・トウェーンが少年時代を過ごし,《トム・ソーヤーの冒険》の舞台となった町である。ミズーリは古くから小麦,トウモロコシ,綿花の栽培地として知られてきたが,近年は大豆(全米5位,1980)の産地として重要である。…

※「トムソーヤーの冒険」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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