ドロットニングホルム宮殿(読み)ドロットニングホルムきゅうでん(英語表記)Royal Domain of Drottningholm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ドロットニングホルム宮殿
ドロットニングホルムきゅうでん
Royal Domain of Drottningholm

スウェーデン中東部,メーラレン湖上のローフ島にある離宮。 1570年頃国王ヨハン3世王妃のために建てた宮殿が始まりであったが,完成を待たずに王妃が亡くなったうえ,1661年火災により焼失。 1662年国王カルル 10世の妃ヘドビッグ・エレオノーラが建築家テッシン父子 (→テッシン〈大〉 , テッシン〈小〉 ) に命じて再建着手,1700年完成。その後王妃ロビーザ・ウルリーカによる数回の増改築の末,18世紀中頃バロック様式を駆使し「北欧ベルサイユ」とたたえられる現在の姿になった。さらに 1754年宮殿の近くに劇場も建てられたが,数年後に焼失,1766年再建されて現在のドロットニングホルム劇場となった。 1991年世界遺産の文化遺産に登録。

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