ナコンパトム(英語表記)Nakhon Pathom

デジタル大辞泉 「ナコンパトム」の意味・読み・例文・類語

ナコン‐パトム(Nakhon Pathom)

タイ中西部の都市。首都バンコクの西約60キロメートルに位置する。周囲平野に囲まれ、稲作が盛ん。紀元前3世紀、インドシナ半島の中で最も早く仏教伝来。7世紀から12世紀頃まで、モン族ドバーラバティー王国中心地となった。世界最大の仏塔が建つ仏教寺院、ワットプラパトムチェディがある。ナコーンパトム

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナコンパトム」の意味・わかりやすい解説

ナコンパトム
Nakhon Pathom

タイ西部,チャオプラヤー川デルタにある町。バンコク西方 47kmに位置し,鉄道,道路,運河で結ばれている。ナコンパトム県の県都。豊かな稲作地帯控え,米,サトウキビ,ゴマ,コプラ,バナナ,ザボン,ブタなどを集荷し,バンコクヘ送る。精米も盛ん。ナコンパトムは「仏塔の都」を意味し,アショーカ王が前3世紀に布教僧を派遣した地といわれる。6世紀頃までタイにおける仏教の拠点として栄えた。高さ 116mとタイ最大の仏塔があり,11月の祭礼には多くの信徒が集まる。人口 12万818(2000)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナコンパトム」の意味・わかりやすい解説

ナコン・パトム
なこんぱとむ
Nakhon Pathom

タイ中西部の都市。バンコクの西方約60キロメートル、低平な平野から丘陵に移行する地域に位置し、タイ中西部の交通の要衝である。人口12万0818、同名の県の人口は81万5122(2000)。古くから先住民族モンが居住し栄えた土地で、多くの遺物が出土される。高くそびえる大仏塔は遠くからも望見でき多くの人々が巡礼に訪れる。低平な平野は米作に特化し、穀倉チャオプラヤー・デルタの一部である。丘陵は畑作に利用される。

[友杉 孝]

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