ナルバ(英語表記)Narva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナルバ」の意味・わかりやすい解説

ナルバ
Narva

エストニア北東端の河港都市。首都タリンの東約 200km,ナルバ川がフィンランド湾に流入する地点より約 15km上流に位置する。 13世紀にデンマーク人の砦の保護下に建設された移民村が,市の起源。 1346年にデンマーク王バルデマール4世は市をドイツ騎士団に売渡した。 1558年にはロシアが占領し,81年にスウェーデン領となったが,1704年に北方戦争によって再びロシア領となった。 1918年エストニアの独立によってその都市となり,40~91年ソ連領。繊維工業都市で,クレンゴリム綿織物コンビナートが著名。ほかに家具,建設資材などの工業がある。西方ソルジナにはオイルシェール (油母頁岩) を燃料とするバルト火力発電所がある。歴史・郷土博物館がある。ロシアのサンクトペテルブルグとタリンを結ぶ鉄道,ハイウェーが通る。人口8万 3000 (1991推計) 。

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