日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハトロン紙」の意味・わかりやすい解説 ハトロン紙はとろんしpatron paper おもにクラフトパルプを原料とする褐色片艶(かたつや)の紙。通常、ヤンキーマシンで抄造され、軽包装、封筒などに用いられる。パトロン紙ともいう。語源はドイツ語のPatronenpapier(薬莢(やっきょう)紙)といわれる。三尺×四尺(909ミリメートル×1212ミリメートル)に仕上げられ、第二次世界大戦前まで製造されていた。現在はほとんど製造されず、片艶クラフト紙、筋入りクラフト紙にとってかわられた。[御田昭雄 2016年4月18日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例