ハンス・アダム2世(読み)ハンス・アダムにせい(その他表記)Hans Adam II, prince of Liechtenstein

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンス・アダム2世」の意味・わかりやすい解説

ハンス・アダム2世
ハンス・アダムにせい
Hans Adam II, prince of Liechtenstein

[生]1945.2.14. チューリヒ
リヒテンシュタイン大公(在位 1989~ )。フルネーム Johannes Adam Pius Ferdinand Alois Josef Maria Marko d'Aviano von und zu Liechtenstein。大公フランツ・ヨーゼフ2世長男として生まれ,幼い頃から家族ともども国民と接する日常生活を送った。地元の小学校に学び,その後オーストリアウィーンスイスで教育を受けた。ロンドンの銀行で短期間の研修を受けたのち,1965年スイスのザンクトガレン大学に入学,1969年卒業。皇太子として国の経済と財政の発展および対外関係に強い関心をいだいた。父は 1984年7月に統治権の大半を皇太子に譲る意思を表明し,8月26日にファドゥーツ城でその式典がとり行なわれた。1989年父の死去をうけて大公に即位。以前からヨーロッパ統合を信条とすると述べていたが,1991年,リヒテンシュタインはヨーロッパ連合 EUへの加盟を目指さないことを表明した。それでも,1990年国際連合,1991年ヨーロッパ自由貿易連合 EFTA,1995年ヨーロッパ経済領域 EEA,1995年世界貿易機関 WTOに加盟。父ヨーゼフ2世が築いた繁栄を維持した。2004年長男のアロイス皇太子に日常の公務を引き継いだ。

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現代外国人名録2016 「ハンス・アダム2世」の解説

ハンス・アダム2世
ハンスアダムニセイ
Hans Adam Ⅱ

職業・肩書
リヒテンシュタイン大公(元首)

国籍
リヒテンシュタイン

生年月日
1945年2月14日

出生地
スイス・チューリヒ

本名
Johannes Hans Adam Ferdinand Alois Josef Maria Maro d’Aviano

学歴
ザンクト・ガレン大学経済学専攻

経歴
スイスなどで社会科学を学ぶ。1970年からリヒテンシュタイン王室の財政担当となり、’84年8月父フランツ・ヨーゼフ2世から全権を受け継ぎ、実質的元首に。’89年11月13日ヨーゼフ2世の死去に伴い13代目の君主(リヒテンシュタイン大公)に即位。’93年以来論議されている憲法改正について、’99年元首による内閣解散権などの政治的権限を盛り込んだ改正案を提出、同案が国民投票で否決された場合はオーストリアに移住することを表明。2003年君主権限強化の憲法改正を実現。2004年8月15日アロイス皇太子を君主代行に指名、政務の全権を移譲した。リヒテンシュタイン家が所有する企業“宮廷ワイナリー”の経営者も務める。

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367日誕生日大事典 「ハンス・アダム2世」の解説

ハンス・アダム2世

生年月日:1945年2月14日
リヒテンシュタイン大公(元首)

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