パリア犬(読み)ぱりあけん(英語表記)pariah dog

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パリア犬」の意味・わかりやすい解説

パリア犬
ぱりあけん
pariah dog

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。東南アジア、インド、中近東、北アフリカなどの路上を半野生の状態で徘徊(はいかい)しているいわゆる野良犬で、腐肉や残滓(ざんし)の掃除屋として暮らしている。ある目的をもって選択淘汰(とうた)されているわけではないので、毛色は変化に富み、耳も垂れ耳のものがいる。しかし、中近東、北アフリカのパリア犬は、中近東や南アジアのオオカミから派生したとみなされていて、典型的なものは立ち耳、垂れ尾、細い四肢、細長くとがった口吻(こうふん)をもち、中形の体格で、淡黄褐色から赤褐色の毛色をし、ディンゴに似るとされている。被毛は短毛である。

増井光子

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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