びっしり

精選版 日本国語大辞典 「びっしり」の意味・読み・例文・類語

びっしり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① すきまなく並んでいるさまや、物がいっぱいに、あるいは一面にあるさまを表わす語。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「此日頃犇(ビッシ)りと胸に盈ちてゐた愁」
② すきまなく物を合わせたり、戸を閉めたりするさま、またふたつのものが合致するさまを表わす語。
※大学垂加先生講義(1679)「右の如びっしりと禽獣に同くなりたるは、昏蔽之極也」
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「ビッシリト唐紙を閉(た)て切れば」
③ きびしく容赦なく、十分に事を行なうさまを表わす語。びしびし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「びっしり」の意味・読み・例文・類語

びっしり

[副]
多くのものがすきまなく並んで、いっぱいに詰まっているさま。「ノートびっしり(と)書き込む」「予定びっしり(と)詰まっている」
気を抜くことなく十分に行うさま。「一週間びっしり(と)働く」
[類語]過密稠密ちゅうみつ櫛比しっぴ所狭しと軒を並べる立錐の余地もないぎしぎしぴちっとぴちぴちぴっちりぴったりきっちりぎっしりぎっちりぎゅうぎゅうぎちぎちきちきち一杯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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