フアン2世(読み)フアンにせい[ナバラおう](英語表記)Juan II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フアン2世」の意味・わかりやすい解説

フアン2世[ナバラ王]
フアンにせい[ナバラおう]
Juan II

[生]1398. メディナデルカンポ
[没]1479.1.19. バルセロナ
ナバラ王 (在位 1425~79) ,アラゴン王 (在位 58~79) 。ナバラ王カルロス3世の娘ブランカとの結婚によりナバラ王に即位,また兄王アルフォンソ5世 (度量王) の死によりアラゴン王となる。カタルニャの反乱鎮圧のためにフランス王ルイ 11世の支持を求め,1472年カタルニャを再征服した。彼の息子は,イサベル (のちのイサベル1世) と結婚してスペインを統一したフェルナンド2世 (カトリック王)

フアン2世[カスティリア王]
フアンにせい[カスティリアおう]
Juan II

[生]1405. トロ
[没]1454.7.21. バリャドリド
カスティリア=レオン王 (在位 1406~54) 。エンリケ3世 (病弱王)の子。イサベル1世の父。2歳に満たずして叔父フェルナンドの摂政下に即位。王権衰退に乗じた貴族跋扈 (ばっこ) に悩まされたが,文芸を保護し,その治世下に中世カスティリア文学の開花をみた。

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