フィンセン(読み)ふぃんせん(英語表記)Niels Ryberg Finsen

共同通信ニュース用語解説 「フィンセン」の解説

フィンセン

金融犯罪取締ネットワーク(フィンセン) 米財務省の資金情報機関(FIU)で、1990年4月設立。マネーロンダリング(資金洗浄)防止目的として、金融機関から提出される「疑わしい取引」に関する報告収集、分析する。金融犯罪やテロ資金供与の探知につながる情報を捜査当局に提供している。日本の警察庁犯罪収益移転防止対策室(JAFIC)など各国のFIUとも連携し、情報交換をしている。(共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィンセン」の意味・わかりやすい解説

フィンセン
ふぃんせん
Niels Ryberg Finsen
(1860―1904)

デンマークの医学者。フェロー諸島のトールスハウン生まれ。1890年コペンハーゲン大学医学部を卒業、解剖学教室助手となる。生活体に及ぼす光線影響を研究し、1893年天然痘(てんねんとう)の赤外線療法に関する論文発表。1896年光線研究所を創設して研究し、その結果皮膚結核尋常性狼瘡(ろうそう))に対する特殊光線の治療効果を確認した。この業績で1903年ノーベル医学生理学賞を受けた。

[大鳥蘭三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィンセン」の意味・わかりやすい解説

フィンセン
Finsen, Niels Ryberg

[生]1860.12.15. トルスハウン
[没]1904.9.24. コペンハーゲン
デンマークの医師。両親はアイスランド人。 1890年コペンハーゲン大学卒業。 93年に赤色光線が痘瘡患者の発疹化膿を防ぎ,瘢痕を残さないことを確かめ,発表した。次いで太陽光線の殺菌効果は紫外線にあることを発見し,特に北欧に多い皮膚結核の一種である尋常性狼瘡を紫外線で治療することに成功した。「近代光線療法の父」といわれ,96年にフィンセンの医学光線研究所 (現在のフィンセン研究所) がコペンハーゲンに設立された。皮膚疾患に対する光線療法の実績に対して 1903年,ノーベル生理学・医学賞が授与された。

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