アラブ首長国連邦(UAE)の七つの首長国の一つで面積1166平方キロはUAEの約1・4%。人口は約18万人でUAEの人口の約2%。砂漠・土漠の多いアラビア半島に位置するが、数百メートルの山が連なり気候は比較的温暖。湧き水も出ることから、フジャイラという名前は「地面から湧き出る水」を意味する言葉から来たという。
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アラビア半島東部,アラブ首長国連邦の構成国。英語ではFujairaとも。連邦中唯一オマーン湾に面する。面積1150km2,人口12万6000(2005)。フェニキア時代の遺物も発見されているが,以後の歴史はあまり明らかになっていない。シャルジャやラス・アルハイマと同様,もともとはカワーシム族の支配下にあったが,19世紀以降はシャルキー族が実質的に統治。首長国としての公式の独立は1952年で,1971年,アラブ首長国連邦結成に参加した。伝統的に農業,漁業が大きな役割を果たしてきたが,現在は財政的に同じ連邦のアブ・ダビー,ドバイに依存している。今日では観光やフジャイラ港を中心とする物流にも力を入れている。フジャイラ港はシャルジャの飛地であるホウル・ファッカーン港とならんで連邦内で唯一インド洋(オマーン湾)に面しているという地の利を生かし,物流の拠点としての地位を確立している。政府は工業にも力をいれ,すでに大理石,タイル,コンクリート・ブロック,タイヤ,靴,セメント,石綿などの工場が立地している。またマンガン,クロム,銅などの未開発の資源もある。16世紀以降のヨーロッパ人との抗争の拠点の一つで,300年前に建てられた要塞があり,古い武器ばかりを集めた博物館もある。
執筆者:冨岡 倍雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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