フリーマーケット(読み)ふりーまーけっと(その他表記)flea market

翻訳|flea market

デジタル大辞泉 「フリーマーケット」の意味・読み・例文・類語

フリー‐マーケット(flea market)

のみの市。がらくた市。フリマ
[類語]バザー市場河岸バザールマーケット取引所朝市競り市年の市草市蚤の市ガレージセール

フリー‐マーケット(free market)

自由市場

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精選版 日本国語大辞典 「フリーマーケット」の意味・読み・例文・類語

フリー‐マーケット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] flea market ) 不用品などを持ち寄って取引する市場。蚤(のみ)の市、がらくた市などとも。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリーマーケット」の意味・わかりやすい解説

フリーマーケット
ふりーまーけっと
flea market

ノミの市のこと。その起源は、パリ北郊の道路上で開かれる古物を売る臨時的特設市場(marché aux puces)である。この名称はノミの俗意「くだらない」「おんぼろ」に由来すると思われる。アメリカでは1973年のオイルショックを機にガレージセールやスワップミートなどが見直され、自宅のガレージからしだいに規模を拡大し、公園などで開かれるフリーマーケット、あるいはオープンエアマーケットとよばれるものになった。日本の「がらくた市」などはこれに該当するが、百貨店で開催される「蚤(のみ)の市」は新品の販売であることが多い。日本でフリーマーケットということばが知られるようになったのは、1975年(昭和50)から76年にかけて新しい風俗として雑誌などで紹介されたのが始まりで、79年10月に大阪市内のフロンティアランドで日本初のフリーマーケットが開催された。その後日本フリーマーケット協会の設立とともに、各地へ広がった。地球環境問題の高まりとともに、古物再利用とリサイクル思想を結合させ、公園などに不要品を持ち寄って販売したり交換する社会運動として広まり、しだいにイベントとして認識されるようになった。自由参加をからませてfree marketと表記することが多い。日本ガレージセール協会(1988)や日本スワップミート協会(1996)も設立されている。ヨーロッパやアメリカでは市民ライフスタイルとして定着し、観光名所として多く観光客が訪れるところもある。

[森本三男]

『リサイクル文化編集グループ編『リサイクル全生活ガイド首都圏版』(1993・リサイクル文化社)』『藤岡薫著『フリーマーケットはこうやる――出店の知恵と開催の知識と実際』(2001・ユニプラン)』

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百科事典マイペディア 「フリーマーケット」の意味・わかりやすい解説

フリーマーケット

元来は蚤(のみ)の市flea market。転じて,不用品を広場などに集めて交換・売買する青空市free marketの意。〈物を大切に〉という考え方に基づいたシンプルなライフスタイルの発想が,省資源,環境問題,リサイクル運動などと結びついて,各地に広まっている。米国で始まり,1970年代に日本にもたらされた。

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