ヘルプマーク(読み)へるぷまーく

デジタル大辞泉 「ヘルプマーク」の意味・読み・例文・類語

ヘルプ‐マーク

《〈和〉help+mark》義足人工関節を使用していたり、内部障害難病があったり、妊娠初期であったりするなど、外見ではわかりにくいが、日常生活や災害時の援助配慮を必要としていることを示すマーク。
[補説]東京都が考案し、平成24年(2012)から配布開始。他県や民間企業にも取り組みが広がっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘルプマーク」の意味・わかりやすい解説

ヘルプマーク
へるぷまーく

外見からは障害や疾患を抱えていることがわからない人が、バッグなどにつけて周囲に手助けや配慮が必要であることを示すマーク。赤地に、白抜き十字と白抜きのハートマークを上下に配したデザインで、駅・病院・自治体窓口などで無料配布し(配布先は自治体により異なる)、義足や人工関節などの使用者、内部障害、知的障害、難病の人、病気や妊娠初期の人たちなどが利用する。任意で裏面に障害内容、支援してほしい内容、家族や病院の連絡先などを書き込んだシールを貼ることもできる。自治体では、ヘルプマークをつけた人を見かけた際には電車・バス内で席を譲ったり、困っている場合は声をかけたり、また、災害時には、安全に避難するため支援のお願い等をよびかけている。

 人工股関節(こかんせつ)を入れている東京都議会議員の提案で、東京都が2012年(平成24)に作成した。著作権は東京都に帰属し、商標登録されている。東京都の定めた規格は横約5.3センチメートル、縦約8.5センチメートルで、この比率で拡大・縮小はできるが、縦・横の比率を変えて利用することは認めていない。2016年以降、京都府大阪府滋賀県青森県神奈川県奈良県和歌山県徳島県、岐阜県、栃木県、広島県、北海道など全国で導入が進んでいる。2017年7月には、日本工業規格(JIS)による案内用図記号に加わった。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、ヘルプマークが国内の統一マークとして普及し、認知度の向上も期待される。

[矢野 武 2017年11月17日]


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