ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホウジャク」の意味・わかりやすい解説
ホウジャク
Macroglossum stellatarum
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昆虫綱鱗翅(りんし)目スズメガ科に属するガ。はねの開張45ミリ内外。はねは細長く、前翅頂はとがる。前翅は黒褐色、2本の黒色帯があり、横脈上に黒点がある。後翅は赤褐色、外縁と縁毛は黒い。日本全土、ユーラシア大陸の大部分と北アフリカに分布する。幼虫はカワラマツバ、アカネ、オオバヤエムグラなどアカネ科の葉を食べる。幼虫の体色は変異性があり、緑色型や褐色型がみられる。
スズメガ科のなかでホウジャクという語尾をもつ種が13種知られている。その大部分は昼飛性で、日中活発に飛び回り、しばしば吸蜜(きゅうみつ)のために花を訪れる。ハチドリと同じように、花の近くの空中で飛びながら静止し、長い口吻(こうふん)を伸ばして蜜を吸う。その際、扁平(へんぺい)な腹部の尾毛は扇状に広げられる。飛翔(ひしょう)力が強く、広分布種となったものもあり、本来の生息地より北方で採集されることがしばしばある。
[井上 寛]
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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