マリー・バード・ランド(読み)まりーばーどらんど(英語表記)Marie Byrd Land

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マリー・バード・ランド」の意味・わかりやすい解説

マリー・バード・ランド
まりーばーどらんど
Marie Byrd Land

南極大陸西経約110度から150度の間の西南極氷床一帯の陸地。西はロス棚氷(たなごおり)と白瀬海岸やサイプル海岸で接し、東はロス棚氷の最南部とエイツ海岸とを結ぶ線で境されてエルズワース・ランドに接する。1929年にアメリカのバードがこの地域の北西部を偵察し、妻の名をつけた。沿岸は密流氷が多く接岸は困難であるが、南緯74度46分、西経136度51分の海岸にロシア基地がある。どの国も領土権を主張していない。

[楠 宏]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マリー・バード・ランド」の意味・わかりやすい解説

マリーバードランド
Marie Byrd Land

南極大陸ロス棚氷東側,西経158°から 110°付近までの地域。エグゼクティブコミッティー山脈など多くの火山分布。この地域の一部を含め多くの探検を行なったアメリカ南極探検隊のリチャード・E.バードの妻の名にちなんで命名

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