無主地(読み)ムシュチ

世界大百科事典 第2版の解説

むしゅち【無主地】

特定の領主あるいは年貢負担者の定まらない土地。律令国家においては,山野河海は公私共利の地であり,無主地であった。ところが,11世紀中葉以降荘園制的な領域支配が展開し,鳥羽院政期になると,山野河海も荘園の構成要素として把握されるに至った。そのため,無主の荒野(こうや)などが立券され,荘園にくみ入れられることも多くみられた。そして,国衙荘園領主は,支配領域内の山手(やまて)・河手(かわて)を徴収するようになった。

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