現代外国人名録2016 「ミランクンデラ」の解説
ミラン クンデラ
Milan Kundera
- 職業・肩書
- 詩人,作家,劇作家
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1929年4月1日
- 出生地
- チェコスロバキア・モラビア地方ブルノ(チェコ)
- 学歴
- ヤナーチェク音楽院,プラハ芸術大学映画科〔1952年〕卒
- 受賞
- メディシス賞〔1973年〕「Zivot je jinde(生は彼方に)」,インディペンデント紙外国文学年間最優秀賞〔1991年〕「Immortality」
- 経歴
- ヤナーチェク音楽院の院長を父として生まれる。幼時からピアノを習い、のちに作曲も学ぶ。長じてプラハのFAMU(映画大学)に学び、卒業後同大で美学、文学史などを講ずる。1953年第1詩集「人間、この広き庭」を出版。’55年に詩集「Poslednimáj(最後の5月)」を出し本格的デビュー。’60年代に散文作家に転身、’67年の長編「Zert(冗談)」が高い評価を受け、各国語に翻訳されてクンデラの国際的知名度を高めた。’60年代の民主化運動に参加し、いわゆる“プラハの春”には作家同盟の事務局長を務める。運動の挫折後フサーク政権に批判的だったため、’70年よりしばらく作品の発表を禁じられていたが、この間に完成した長編第2作「Zivot je jinde(生は彼方に)」(’72年)は、’73年フランス語に訳されてメディシス賞を受賞した。’75年フランスへ亡命し、レンヌ大学客員教授に。’79年チェコスロバキア市民権剥奪。’80年社会科学高等研究院教授、’81年フランスに帰化。’89年チェコのビロード革命後、母国での出版も許されたが、その後もフランスで作品を発表。他の著書に短編集「微笑を誘う愛の物語」(’70年)、長編「別れのワルツ」(フランス語訳’76年)、「笑いと忘却の書」(フランス語版’79年)、「不滅」(フランス語版’90年)やフランスで映画化された「存在の耐えられない軽さ」(フランス語版’84年)、詩集「モノローブ」、戯曲「鍵の所有者」、評論「小説の精神」などがある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報