ヨウ素酸カリウム(読み)ようそさんかりうむでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨウ素酸カリウム」の意味・わかりやすい解説

ヨウ素酸カリウム(データノート)
ようそさんかりうむでーたのーと

ヨウ素酸カリウム
KIO3
式量214.0
融点560℃(分解
沸点
比重
結晶系単斜
溶解度4.7g/100g(水0℃)
32.2g/100g(水100℃)

ヨウ素酸カリウム
ようそさんかりうむ
potassium iodate

ヨウ素酸のカリウム塩。ヨウ化カリウムのアルカリ性溶液を電解酸化すると得られる。ヨウ素を少量の塩酸の存在下で塩素酸カリウムで酸化する方法もある。無色結晶性物質。相当する塩素酸臭素酸の塩よりは安定であるが、有機物などの可燃性物質と混合して加熱したり、衝撃を加えれば爆発する。分析用試薬としてヨウ素酸塩滴定の標準液の調製、チオ硫酸塩溶液やスズ(Ⅱ)塩溶液の標定などに広く用いられるほか、沈殿剤として水銀(Ⅰ)などの定量にも用いられる。

[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨウ素酸カリウム」の意味・わかりやすい解説

ヨウ素酸カリウム
ヨウそさんカリウム
potassium iodate

化学式 KIO3 。無色の結晶。比重 3.89,融点 560℃。融点近くで多少分解する。水には徐々に溶け,アルコールに不溶。酸化剤,分析試薬として用いられる。

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