ラレード(その他表記)Laredo

デジタル大辞泉 「ラレード」の意味・読み・例文・類語

ラレード(Laredo)

米国テキサス州南部の都市。リオグランデ川を挟んでメキシコの都市ヌエボラレドと隣接する。二国間の通関地、小売業拠点として発展周辺灌漑かんがい農業と牧畜が盛ん。石油天然ガスも産する。スペイン植民地時代の大聖堂教会が残る。ラレド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラレード」の意味・わかりやすい解説

ラレード
Laredo

アメリカ合衆国,テキサス州南部の都市。リオグランデ川にのぞむ。対岸はメキシコのヌエボラレド市である。 1755年設立。以来 200年,インディアンとの戦争や国境地帯の匪賊横行,黄金をめざしてカリフォルニアへ向う人々の往来などで明け暮れた町であった。住民の大部分はメキシコ人とスペイン人の子孫で,アドベ (日干し煉瓦) の家や白壁の住宅,鐘楼などかつての開拓地の雰囲気を残す。豊かな灌漑農業地域を背景とする商業の中心地で,メキシコとの貿易,観光の要地。周辺から石油,天然ガスを産出し,その関連工業が発達。煉瓦,衣料,電気器具なども生産する。ラレード州立大学がある。人口 23万6091(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラレード」の意味・わかりやすい解説

ラレード
られーど
Laredo

アメリカ合衆国、テキサス州南部、ウェブ郡の郡都。人口17万6576(2000)。リオ・グランデ川に面した国境の町で、合衆国とメキシコ両地域に商圏をもつ卸・小売業の中心地である。周囲は灌漑(かんがい)農業と牧畜が発達し、石炭・石油もある。衣服、電気器具、陶器、医療用品、皮革製品などの工業が発達している。1755年にメキシコ人が入植し、メキシコとテキサスの都市を結ぶ街道の宿駅として栄えた。1848年に合衆国領となり、80年代の鉄道の開通、灌漑農業の発展、1920年代の石油と天然ガスの発見によって発展した。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android