日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローゼボーム」の意味・わかりやすい解説 ローゼボームろーぜぼーむHendrik Willem Bakhuis Roozeboom(1854―1907) オランダの物理化学者。ライデン大学の化学の助手から講師になり、ついでアムステルダム大学の化学教授になった(1896)。彼は、1876年にギブスが発表した相律を、初めて実際に不均一系の平衡の研究に応用した化学者の一人であり、この平衡を二次元や三次元のグラフを使って表した。均一系の平衡の概念はとくに合金の研究に応用され、成果をもたらした。まだあまり知られていなかった相律を化学者の間に広めるのに貢献した。[吉田 晃][参照項目] | 相律 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例