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アカソ

百科事典マイペディアの解説

アカソ

イラクサ科の多年草。北海道〜九州,中国の山地に普通にはえる。高さ60〜80cm,葉は対生広卵形で縁にはあらい鋸歯(きょし)があり,先は3裂して尾状になる。茎と葉柄紅色を帯びることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アカソ
あかそ / 赤麻・赤苧
[学]Boehmeria silvestrii (Pamp.) W. T. Wang

イラクサ科の多年草。茎や葉柄が赤いのでこの名がついた。茎は数本固まって出て高さ0.6~1.2メートル。しばしば中部付近で枝を分ける。葉は長い柄(え)があって対生し、円形で先が鋭く3裂する特徴がある。縁(へり)には粗い鋸歯(きょし)があり、表面にはまばらに毛があるが目だたない。花序は葉腋(ようえき)について雌雄別となり、雌雄とも穂状か、雄花序はしばしば下部で短い枝を分けて円錐(えんすい)状となり、雄花序が茎の中部、雌花序が茎の上部から出る。南千島、北海道から九州の低地~山地に生育し、国外では東アジアの温帯に広く分布する。有性生殖を行う二倍体と受精しないで種子をつくる無融合種子形成を行う三倍体が知られ、後者は種の分布域全体にみられるが、前者は本州中部日本海側の山地にみられるだけである。近縁のクサコアカソ(草小赤麻)B. gracilisC. H. Wrightはアカソとは葉の先が3裂しない点でしか違わず、分布域もほぼ同じだが、有性生殖を行う二倍体は本州中部の太平洋側と四国の山地、飛んで中国大陸東部の山地のみに知られ、近縁のアカソやコアカソとは明瞭なすみ分けが認められる。これら3種は互いに交雑し、雑種が無融合種子形成を行って繁殖するため、形態的には厳密な区別はむずかしい。中国名は赤麻である。アカソ同様に葉が3裂する特徴をもつ種にメヤブマオ(雌藪真苧)B. platanifolia (Maxim.) Franch. et Sav. ex C. H. Wrightがあるが、これはアカソとヤブマオとの交雑に由来する中間型と考えることができる。アカソよりも葉が大きくて幅広く、表面に毛を密生する点で区別できる。無融合種子形成を行う型のみが知られる。クサコアカソの中国名は細野麻、メヤブマオは八角麻という。[米倉浩司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアカソの言及

【ヤブマオ】より

…葉は非常に厚く葉縁の片側につの状の突出部がある。アカソB.sylvestrii (Pamp.) WangとコアカソB.spicata Thunb.は山地性の種類で,葉や茎の毛は非常に少なく,茎が赤みを帯びる特徴がある。アカソは葉の先が三つに裂ける点が特徴で,コアカソはヤブマオ属の他の種とちがって枝をうつ低木となる。…

※「アカソ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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